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2022-01-11 22:29 | カテゴリ:冬山
2021.12.11(土)〜12(日) 西穂高岳西尾根
メンバー:IK(CL,食糧)、IH(SL,装備)、KS(記録)

12/11 天候:晴れ
06:40 新穂高温泉
07:35 穂高平
10:50 1946m
14:15 2343m 幕営地

12/12 天候:曇りのち雪
05:30 2343m 幕営地
06:20 第一岩峰取付
11:10 西穂高岳山頂
13:20 西穂独標
14:45 西穂山荘
15:50 西穂高口駅

 冬の3000m級を歩く練習としてIHさんから西穂高西尾根の提案があり、IKさんも参戦していただけることに。新穂高の駐車場で前泊するが雪は無く気温も氷点下までいくかどうかだった。
 1日目は2343mの幕営地までだが、出だしから尾根上は雪が少なくラッセルよりも踏み抜きで体力を消耗した。1946m手前が一番雪が深かったけれど脛程度。2343mまで行くと新雪もあり水は作れたがゴミも多く、茶漉しの必要性を感じた。夕日に照らされた西穂高の稜線を眺め、標高差に圧倒されつつ就寝。
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 2日目は初日にペースが上がらなかったことを踏まえて5時半発とした。コルに降りてから急登を越すと第一岩峰が現れる。左に巻く前にアイゼンを装着。雪壁は岩と草付きの上に新雪が乗った程度で蹴り込んでもスタンスが安定せず緊張した。IKさんはフリーで越えたがIHさんと自分は一応ザイルを出し、灌木でセルフビレイしつつ抜けた。その後の尾根はモナカ状のラッセルに加え、終始ガスのため小ピーク毎に進路確認が必要で時間がかかった。朝は無風だったが低気圧の通過と標高が相まって風も出てきた。第二岩峰は右に回り込み雪壁を上がったが、戦闘のIKさんは頭上ラッセル状態。岩峰通過後は尾根通しに進み、山頂標識が見える最後まで脛ラッセルであった。山頂は眺望無く、ロープウェイの時間もあるためすぐに下山開始。ガスで視界が狭く、随時IKさんと進路を確認するも何度か尾根を間違え都度登り返しとトラバースを要した。独標まで着くとトレースが固められており西穂山荘、ロープウェイ山頂駅まで高速下山可能。終発で新穂高温泉へ下り充実した山行が終了した。
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雪の状態や天候にもよると思うが、アプローチの手軽さの割にラッセル、岩稜、雪壁、トラバースなど内容の詰まった良い尾根であった。天候不良時の下山の難しさも改めて実感した。
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2021-12-22 10:55 | カテゴリ:夏季登攀
2022年に入り冬山シーズン真っただ中ですが遅ればせながら10月に行った北岳バットレスの記録です.

北岳に行ったことがある人は正面にそびえるバットレスをみたことがあるでしょう.私もいつかはバットレスを!!と思っていましたが思っていたよりも早くそのタイミングがやってきました.今回は10月2~4日の3日間で北岳バットレスBガリー大滝&第4尾根に行ってきたのでその報告をさせていただきます.
ちなみに今回はバットレス組と平行して北岳ピークハント山行の3人を合わせた計6人での山行となりました.

2021.10.2(土)~4(月) 北岳バットレス 第4尾根
メンバー:TM(CL,会計),IH(SL,装備),KS(食料,記録)

行程
10/2
0948 広河原
1227 白根御池T.S.
1502 Bガリー大滝取付偵察
1613 白根御池T.S.

初日は白根御池までの短い行程.酒を大量に入れた思いザックを担ぎながらわっせわっせと歩く.設営をしたのちにバットレス組はBガリー大滝とりつきの偵察に行く.大樺沢にはいくつもの沢が流入しており目的のB沢は一番最初に来る沢だ.目印の巨岩を見つけ沢を登っていく.踏み跡はあるが道は悪い.目の前にBガリー大滝を確認しこの日は下山.夜はもちろん宴会だ.

10/3
0409 白根御池T.S.
0555 Bガリー大滝取付(0622 登攀開始  0713 登攀終了)
0845 第4尾根取付
1321 第4尾根終了点
1413 北岳
1706 白根御池T.S.

早朝に起床し白根御池をでる.まだあたりはくらい.前日に確認した道を歩きながらBガリー大滝へ.Bガリー大滝のとりつきにつく頃にようやく日が差してきた.IMG20211003063816.jpg

クラックに沿ってⅢ級程度のやさしい岩場を登る.Bガリー大滝を抜けてから第4尾根とりつきまでの道は本来草付きの中を進むが,ガリーをそのまま進んでしまい苦労する.先頭が登っているとふとした瞬間に50cm程度の浮石が落ち,後ろをついてくる2人に危うくぶつかりかける.幸い直撃は避けたがよけたときにバランスを崩し一人が捻挫してしまう.ここでの敗退も選択肢に上がったが,かろうじて登攀継続は可能と判断し正規の道を探しつつ第4尾根を目指す.

出だしが遅れたこともあり,第4尾根のとりつきには誰もいない.自分たちのペースで登攀を行うことができた.秋晴れの中,遠くにみる富士山がきれいだ.登攀自体は大きな問題なく,捻挫したKSも痛みを忘れ?後半はリードをする.

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枯れ木テラスは10年ほど前の崩壊し,現在は危ういフレークを頼りにトラバースをする.そのあとⅣ級程度の城塞ハングを登るがザックがあるとこの4級も一苦労だ.

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終了点からののぼりがきつい.IHは疲労感のため,KSも痛みのせいかペースが上がらない.

下山中にブロッケン現象に出くわし最後のひと踏ん張り.
白根御池についてからはビールを荷揚げしたにも関わらず小屋で生ビールを頼み一休み.夜はもちろん宴会だ.

10/4
0725 白根御池T.S.
0929 広河原

最終日は下山のみ.足を負傷したKSは拾ってきた木で添え木をしてゆっくりと下山.行く前は下山したらクライミングでも行きますか!と余裕たっぷりだったが,そんな余裕はない充実した山行であった.


2021-12-08 23:40 | カテゴリ:冬季登攀
2021.12.4(土) 冬季クライミングトレーニング
メンバー:IH(CL)、KS(SL,記録)

 冬合宿にむけ秋に登った稲子岳南壁左方カンテルートで冬季クライミングの練習をすることとした。

06:20 唐沢鉱泉
07:20 黒百合平
09:00 稲子岳南壁左方カンテ取付
09:30 登攀開始
12:30 登攀終了
14:00 黒百合平
15:00 唐沢鉱泉

 唐沢鉱泉前の駐車場で前泊し、ヘッデン装備でスタート。唐沢の橋を渡る前は雪が無いが、樹林帯に入ると徐々に現れ、所々凍っている箇所もある。黒百合平に着くころには踝程度の積雪となる。中山峠からの下りは急な上に凍った道に雪が積もっており嫌らしく感じた。取付への分岐は夏と同様で緑ロープに看板が目印。赤テープと薄らアイゼンの踏み跡もあり、迷うことなく取り付けた。アプローチの凍結具合を見るとカンテルートの登攀が果たして可能か疑念が湧いたが、岩壁を目前にすると表面のベルグラや着雪はほとんど無く、所々岩陰に積雪がある程度だった。
1P目IHさんリード、右のカンテ沿いに数手登り残置ピトンに支点を取ったところから左に1歩トラバースする箇所がルート通しての核心。ダブルアックスで上体を固め、両足前爪で細かいスタンスに乗ったあと左のホールドを取りに行くが、IHさんは一度足が外れアックスで足ブラに。立て直してノーテンで抜け、自分も同ムーブで抜ける。出だしから細かい足乗せで緊張したが、そこでスイッチが入ったのか後は問題なくボルトのビレイ点まで。
2P目KSリード、凹角沿いに直上していくパートでルーファイを間違えなければ特に問題なかった。残置ピトン少なく、ランナウトしてしまった。
3P目IHさんリード、秋には左のオフウィズスを進んだが、冬はジャミングが出来ないため右のチムニーへ。チョックストーンがありステミングを駆使して乗り越える。抜けると歩きのパートでIHさんは岩でビレイ。この辺りから稜線に近づき風が強く、油断すると振られてしまう。
4P目KSリード、最後は正面の凹角を抜ける。風が強いのでIHさんから支点多めに取るよう注意を受ける。下部はカムが効き、中間部はボルトが打ってあるため安心して支点が取れた。最後に乗越す箇所は一旦リッジ側に出るため高度感がある。
終了点の先にクラックのボルダーもあるが今回はパスさせてもらった。風も強いためザイルは解かずに樹林帯へ下った。途中東へ下るべきところを西の二重稜線の盆地に下るタイムロス。ザイルを片付け稜線に復帰する。中山峠への最後の急登が足にこたえた。黒百合平からは唐沢鉱泉へ駆け下り無事下山。
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無雪期には初心者向けの快適なクライミングだが、冬はアイゼン登攀の緊張感が合わさりグレード以上の感覚が楽しめた。
2021-12-02 18:31 | カテゴリ:冬山
2021.11.27(土)~2021.11.28(日) 五竜岳遠見尾根トレーニング
メンバー:TM(CL)、IK(SL)、IH(装備)、KS(食糧、記録)

 冬合宿に向けたトレーニング目的に、寒波到来しラッセル必至の遠見尾根へ1泊2日で臨むこととした。サブリーダーのIKさんは4度目の挑戦でリベンジなるか。

11/27 天候:小雪のち雪
08:50 リフトトップ
15:30 幕営地

11/28 天候:晴れ
07:00 幕営地
07:30 小遠見山
09:45 中遠見山
10:45 幕営地
13:00 アルプス平

 白馬五竜テレキャビンはスキーヤーとボーダーが列をなしていたが登山者は他に見当たらず、リフトトップから地蔵の頭までリーダーのTMさん先頭に急登胸ラッセル開始。久々のラッセルで先輩方とのスピードの差を痛感。地蔵の頭から尾根伝いに進めたけれど樹林で先が読めず往路では一旦南の平坦地へ出てコルへ合流した。この辺りで後続の某大学山岳部がやってきて十数人でのラッセル行軍となった。しかし終始腰~胸上の新雪で速度は上がらず、山岳部は1950m地点で引き返し、我々はそこから小遠見方面へ150m弱進んだ尾根上に幕営した。一時風は強まったがテントを揺らすような強風にはならなかった。五竜岳へは到底届かないので、翌日は大遠見山を目標にと話し合い就寝。
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 翌日は朝から無風快晴で朝日に照らされた遠見尾根、八方尾根が美しい。夜間の風と降雪で場所によっては踏み固めなければ腰まで沈み、昨日以上の奮闘的なラッセルを強いられる。サブリーダーのIKさんは最近、山での朝に体調不良を起こすそうだが、ラッセル中は症状が和らぐというラッセルマシーンぶりを発揮されていた。順調に進んだものの中遠見山まででタイムリミット、大遠見までも及ばず。テントまでの下りは一瞬だったが、撤収後は風で飛ばされたトレースを探りながら再びラッセル。ゲレンデは大盛況だったがこの日の入山者は2組程度だったと思われる。
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 初冬の遠見尾根は入山者も少なくラッセルトレーニングには最適だった。IKさんはまたも五竜へ届かず。メンバーでリベンジを誓い合った。
2021-10-09 23:17 | カテゴリ:夏季登攀
2021.09.23(木)~2021.09.26(日) 北八ヶ岳縦走+小同心、稲子岳登攀

 9月後半の休みを利用してIHさんと八ヶ岳のクライミングを企画した。自分はもともと祝日をつなげて4日で縦走を考えていたので、まだ歩いたことのない北八ヶ岳を前半で縦走し、後半二日でIHさんと合流してクライミングを楽しむこととした。

9.23 蓼科山~双子池縦走
メンバー:KS
天候:晴れ
09:00 蓼科山登山口
10:55 蓼科山山頂
12:30 大河原峠
13:00 双子山山頂
13:20 双子池ヒュッテT.S.
 入山初日は茅野駅よりバスで蓼科山登山口へ。天気にも恵まれ足取り軽く初日の行程を終えた。祝日であり蓼科山山頂は賑わっていたが、蓼科山荘から双子池までは静かな山歩きとなった。
蓼科山頂
双子池湖畔の幕営場

9.24 双子池~オーレン小屋縦走
メンバー:KS
天候:晴れ
03:00 双子池ヒュッテT.S.
05:20 北横岳
07:45 縞枯山
08:50 麦草峠
10:10 高見石小屋
11;40 中山峠
12:40 東天狗岳
13:40 オーレン小屋T.S.
 二日目はCTで13:45の行程だったため2時に起床し撤収、3時発とした。丁度、北横岳に登頂するころに明るくなり始めた。森林限界は超えないものの、樹林帯とゴーロの入り混じる道を進む。麦草峠は国道が通っており、平日にも関わらず駐車場は満車状態であった。一旦下界の様相を垣間見ると気が抜けたのか、麦草峠からの登り返しがやけにキツく感じる。しかし中山峠で水の残量を確認すると、行動中にまだ1Lも摂取していないことが判明。飲水量が不足するのは自分の悪い癖なのでこまめに給水していたつもりだったが今回も脱水になっていたようだった。天狗岳からは明日からのベースとなるべくオーレン小屋へ駆け下り、何とかCTを3時間ほど巻いて行程を終了した。テントサイトは多くの登山者で遅くまでにぎわっていた。
北横岳での日の出
雲海と八ヶ岳

9/25 小同心クラック
メンバー:IH, KS
天候:晴れ
06:45 オーレン小屋T.S.
07:55 大同心沢出合
09:30 小同心クラック取付
10:10 登攀開始
11:45 小同心の頭
12:00 横岳
13:00 硫黄岳
13:30 夏沢峠
13:45 オーレン小屋T.S.
 3日目からはIHさんと合流し登攀へ。朝6時過ぎ、IHさんが登山口から登攀具の共同装備を持ってオーレン小屋へやってきた。1時間ほどの行程とはいえ、重荷を上げていただいたことに感謝。装備を整えて小同心へ出発。大同心沢出合で1組パーティが先行していった。出合からは大同心基部へしっかりした踏跡があり迷うことはないだろう。大同心から小同心へのトラバースも悪いと聞いていたが踏跡も明瞭で道も安定していた。取付に着くと先行2組おり、準備して待つことに。1P目IHさんリード、出だしは緩傾斜のフェースを左上しピナクル下の小テラスを目指して凹角(チムニー)を上がる。2P目KSリード、本来はそのままチムニーに沿って真上からやや右へ上がるのだろうが、多数のホールドがあるため垂直に近いフェースも快適に登れてしまい、途中で右のチムニーまでトラバースすることになった。間違える人も多いのだろうか、支点のハーケンが多数打ち込んであった。チムニー出口にテラスありピッチを切る。3P目IHさんリード、先行パーティは右の凹角から入っていったが、IHさんは左の少し被ったクラックからスタート。出だしはひるみそうになるがホールドが豊富なため安心感もある。そこを超えると後は何ともない上りで頭へ到着し、歩いて横岳頂上まで進む。硫黄岳へ縦走し夏沢峠経由で帰幕。クライミングの内容としては少し物足りない感じもあったが、不安定なホールドや浮石、岩角を使ったランニングなどの要素もあり、アルパインの初心者には丁度良かったもしれない。
大同心
小同心
小同心終了


9/26 稲子岳南壁左方カンテ
メンバー:IH,KS
天候:曇り後雨
04:00 オーレン小屋T.S.
05:17 東天狗岳
05:55 中山峠
06:20 取付分岐
06:40 南壁左方カンテ取付
07:00 登攀開始
08:50 稲子岳山頂
09:20 取付分岐
09:40 中山峠
10:30 東天狗岳
11:25 オーレン小屋T.S.
12:10 撤収
12:50 桜平登山口
 4日目は再び北へ足を伸ばし稲子岳南壁左方カンテルートへ。予報では昼から雨だったため、早めの行動開始とした。天狗岳で夜明けを迎えるが、雲が垂れ込めすっきりしない。中山峠より東へ下り、20分ほど進んだ左手に緑ロープと看板があり、そこが取付への分岐となっている。分岐からは踏跡もテープも豊富。20分ほどで岩壁が目に入り、あとは壁沿いに進めば取付。6人グループの2パーティが先行しており準備して待つ。1P目KSリード、カンテ横の凹角を詰めていく。終了点はボルトが整備されているが先行者が使用していたため岩角とカムで支点構築。2P目IHさんリード、こちらも凹角を進む。先行パーティが進むチムニー手前でピッチを切る。この辺りで雨が降り出す。3P目KSリード、チムニー左のフィスト〜オフウィズスのクラックを選ぶ。サイズの合うカムが無かったが、クラック横にあったボルトでランニング。抜けてからはテラスになっており右へ進むが渋滞していたので岩角で支点構築。天候が悪化し、ルートが屈曲したこともありコールが聞こえにくかったのは反省点だった。先行が抜けるのを待って4P目IHさんリード、垂直に近いリッジのチムニー(凹角)を進む。岩が濡れていて手も冷たく緊張感がある。乗り越えるとテラスになり、少し先のクラックが入ったボルダーサイズの岩峰を肩がらみスタカットで登って終了。登山体系のトポ通り、グレードは全体通してⅢ級といったところで、もっと脆い岩を想像していたがよく踏まれていて安定していた。雨に打たれつつ帰幕し、コンソメスープで温まってから下山の途についた。
稲子岳南壁
稲子岳登攀中
稲子岳登攀中2
稲子岳終了
稲子岳山頂

 前半後半とも予定通りの行程がこなせて良かった。登攀はグレードやピッチ数こそ物足りなく感じるが、アプローチの手軽さ、整備された支点など初心者のステップアップには丁度良いと思えた。同ルートの冬期登攀にも挑戦してみたいと感じた。